ばんやの駐車場で車中泊し、二日目を迎えた。
日の出がすっかり遅くなり周りが明るくなった7時にようやく出船。
風もなく凪予報の本日は、館山方面へ進出し各ポイントを転戦してくる予定である。
マイボートを停泊している保田漁港を出発し一路、館山沖を目指すわけだが、港を出てすぐの浮島周辺が濃霧に覆われている。

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視界にして10数m程度の中をゆっくりを進むこととなる。
写真には写っていないが、この濃霧の中、多くの遊漁船が浮かんでいる。
定置網の位置も目視では確認できず、肝を冷やしながらの航行を余儀なくされる。
幸いにして濃霧は、浮島周辺だけですぐに抜け出る事が出来、その後は、快調に館山まで飛ばしていく。

苦戦の館山沖
無事に館山に到着したが、ここで最近調子が悪かったガーミン製のハンディーGPSが起動しなくなってしまった。



実は、これまでの釣果は、船に装備されている魚探ではなく、このハンディーGPSに記録していたのでポイントに到着したものの過去の実績が全く分からない状態となってしまった。
それでも最近の航行軌跡が船の魚探に残していたのでそれを頼りに釣りを開始する。
館山沖は、風は弱いがうねりが結構入っている。
それも風と波の方向が違っているので風に船を立てると横波に近い形で波を受け船は、大きく揺れる形となる。
潮色は、澄んでいて天気はピーカン。底潮は、相変わらず動いていない様子。
ロイヤルホテル下から開始するが、二投目でフグに針を取られた為に横瀬にすぐに移動。
こちらも状況は、悪い。
魚探に映し出されるのはエサ取りばかりで、本命らしき魚影は皆無。
横揺れもひどく、手前船頭ながら少し気分も悪くなってきた。
湾内方向に移動するか近くの象背根へ向かうか迷い始める。
モヤモヤした反応で釣れてきた大サバを契機に実績のある象背根へ移動すこととした。

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丸々太ったサバは43㎝。
1㎏近くあった。

ようやく当たりもサメに食われる
象背根に移動したもののハンディーGPSが動かないので正確なポイントが分からない。
取り敢えず、軌跡を頼りにカケアガリ付近を攻めていく事にする。
近くには、地元の遊漁船が浮かんでいる。
何を狙っているかは不明。
象背根は、なぜか波が緩やかで横瀬に比べ遥かに釣りやすく、軽い船酔いも回復。
魚探にも多くの魚影が映し出され中には本命らしき物もある。
期待充分な中、大きな群れが映し出され、竿先がビクビクと反応している。
リールを巻きあげると30㎝弱のイサキが釣れてきた。
どうやら遊漁船は、このイサキを狙っているようだ。

何度か流し直しを繰り返しながら釣り続けているとハッキリとした反応。
すぐに竿が引き込まれた。
糸が出され強烈な引きを見せるが、どうやらイナダのようだ。
ハリス4号なので慎重にやり取りしながら引き上げていく。
魚とのやり取りを楽しんでいると船の周りを大型の魚が遊泳しているのが確認できた。
何者か不明だが船の周りをグルグル泳いでいる。
すぐ近くまで接近した時に正体判明。
2m以上あるサメである。
どうやら今、かかっているイナダを狙っている様子。
これはまずい事になったと大慌てで魚を引き上げるがやはり間に合わず、尾の部分を食いちぎられてしまった。

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サメに無残に食いちぎられたイナダ。
2/3を持っていかれたがそれでも1㎏以上あった。



そう言えば以前に館山沖で鮫を釣った事があった。
その時もマダイ狙いだった。
細ハリスでも意外と鮫は、あがってくる。

イナダの反応は、その後も現れ、次の1匹は無事に取り込みに成功。


良型のマアジも食ってきたりと、象背根は好調。

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40㎝弱の良型。
脂も乗っていて美味。

最後は、保田沖で。またもモンスター現る!!
象背根では、まだ釣れる予感はあったが、時刻も正午となった為に保田方面に戻ることになった。
本日は、沖上がりを15時と考えていた為、この時点で移動時間を考えると残り2時間半くらいとなる。
まだ、釣れていない真鯛を釣り上げるべく最後の頑張りを見せる。

保田沖に戻ったものの状況は、前日よりも悪く潮が全く動いていない。
船はエンジンを止めても良いくらい。
魚影は、相変わらず多くエサ取りも多い。
その中に本命らしき魚影や中には大型も映し出されるが、食い気がないのか浮かんでこない。
棚を20m~15m~10mの間で上げたり下げたりしてみるが渋い反応。
追加で購入できなかったコマセも残りが少なくなり、終了が時刻も近づいてきた。
全く釣れる気がせず、時刻も15時近くとなってきたので後片付けを始めていると突然、リールが唸りを上げて糸がすごい勢いで引き出されていく。
竿を取ると重量感も十分。
首を振っているのが感じる事が出来る。
恐らくワラサだ。
そして、案の定ハリスを切られてしまった。
これで何度目のバラシだろう。
このところ釣行の度に切られている気がする。

最後の一投でようやく本命
震える手でハリスを6号と太く作り変えて再開するが、バラシの後、沢山あった反応は、無くなってしまった。
この間、ワラサ狙いの時は6号で臨んでいるが、ハリスを太くすると途端に魚の活性が悪くなってしまい、アタリがない。
今回は、マダイにも対応する為に長さを6mから10mと長くしてみた。


沖上がりも一時間延長することにしたが、コマセの残りも少ない。
エサ取り以外の反応が消えてしまった中、粘り強く釣り続けるが、やはり釣れる気がしない。
時刻は16時少し前、GPSが故障してしまっているのでいま漂っているのがポイントのどの付近なのかもハッキリと分からない。
スパンカーも畳んで後片付けも終了し、最後のコマセを詰めて文字通り「最後の一投」を行う。
すると久しぶりにワラワラと魚探に本命らしき魚影が写しだされた、その時に図ったかのように竿先が引き込まれた。
引きからから本命マダイである事はすぐに判明。
最後の最後に釣り上げた今年初のマダイは、40㎝、キロ弱であった。

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モンスターにまたもやられてしまった事は悔いが残るが、二日間を通して、マダイ、アマダイ、オニカサゴ(小型で放流)と目標としていた獲物は、それぞれ仕留める事ができた。
天候も良くて悪天候が続いた年末の頃の釣行から見れば御の字であった。
しかし、海の中はいったいどうなっているのだろうか。
どの場所でも青物の群れが多い。
ソウダカツオも釣れたりと水温が高すぎるのだろうか。

今月の釣行予定は、これで終了。
2月に入り海の様子に変化が起きることに期待したい。

釣りのデータ
年月日:2020年1月12日~13日
場所・釣り船:内房鋸南保田海岸からマイボート
天気・水温:曇ろ~晴れ、大潮、水温??度、澄み
釣り方:フカセ釣り
エサ:オキアミ
タックル:竿=DaiwaリーディングXA55-225IV、リール=Daiwaレオブリッツ300J
仕掛け:ビシ80号、ハリ4~6号10m、針10号
釣果:マダイ40㎝(0.875㎏)、イナダ40~50㎝(0.740~1.185㎏)4匹、アジ38㎝、サバ38~43㎝(0.495~0.94㎏)、イサキ28㎝
釣り方:片テンビン(アマダイ狙い)
エサ:オキアミ
タックル:竿=DaiwaリーディングXA55-225IV、リール=Daiwaレオブリッツ300J
仕掛け:オモリ80号、ハリス3号、針8号2本針
釣果:アマダイ34㎝(0.5㎏)
釣り方:片テンビン(オニカサゴ狙い)
エサ:サバの切り身
タックル:竿=アリゲータKAIYUstyleSE12-165H、リール=Daiwaレオブリッツ400
仕掛け:オモリ=80~120号、ミキイト=6号、エダス=6号、針=ムツ17号、2本針
釣果:オニカサゴ20㎝(放流)、ウッカリカサゴ3匹

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